何時も行く喫茶店のYが言った。
「月日が経つのは早いものですね、」
「今日はMがよく座っていたその椅子に座ってみようかと思い来ましたよ・・・。どんな気分かな?」すると
「Mさんは来てますよ、だからその椅子空けてあるの・・・」
「え、見えるのですか?・・・」
YはまるでそこにMがいる様に振る舞った。この女性は霊感があって見えるのだろうか?と思った。自分の目にはいくら見ても決して何も見えない。でも、何だかそう言われるとそこにいる様な気分になるものだ。妙に懐かしさが増した。コーヒーとミルク餅を注文した。ミルク餅の甘さが、口の中に広がって疲れを癒してくれる。小さな音でエンヤの歌声がバックグランドで流れていた。
「写真展をするからどうぞこのハガキの中から好きなの選んで下さい。差し上げますから。」
写真を展示する人が丁度、打ち合わせにきていて挨拶させてもらった。暫く、時間を潰してから帰ることにした。お店を出た後、えも言われぬほど気分が爽快になった。不思議な店だと感じた。やはりMがいたのだろうか?
2024年11月
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