織田信長のドラマなどで「人間五十年 下天のうちに比ぶれば 夢幻のご
とくなり一たび生を得て 滅せぬもののあるべきか」、よく聞く言葉がある。
現在に信長が生きていれば五十年ではなく八十年と言ったと思う。
今日久しぶりに会った人に言われた。「あれが亡くなって大変だったんだ。」
「え、あれって・・・・」 ご両親のどちらかがお亡くなりになったのかなと思った。
「女房です。」
「50才台でしょ」
「年上なので60歳かな」
気の毒に、これからが人生の黄金期なのに。
小学校の担任の先生が80歳を超えていまだに矍鑠としている。その先生が
クラス会の折「人生、60歳を上手に超えれば、それからの人生は黄金期だよ・・・
60歳を超えるにはいろいろな事があると思う。」と言ったのを思い出した。
小生も眼底出血して全身的健康管理に留意して元気になった。
今、別れの峠にさしかかった。穂高のキレットの様なところを歩いている
のかも知れない。踏み外せばいつでも即死の場面にいるのだろう。
25年前くらいか忘れたが、女房の亡くなったお父さんが「人生の別れの峠
を越えました。いつ死んでもあたりまえなのさ・・・」と淡々と喋ってくれたのを
しみじみ思い出す。
しかし、これからの人生が黄金期なのに、気の毒な話である。その亡くなった
奥様に心より追悼の意をたむけたい。
これからは青々と生きるぞ!
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