いつもプレーするゴルフ場のパッティンググリーンの上で熱心に練習をしている人がいた。黙々と練習に励んでいる。こんな時間に練習する人などいないはずなのに。少し近づいてみると結構年配の人であった。不思議に思い、どんな顔をしているのだろうと思い近づいてみた。
「熱心ですね・・・。」と声をかけて見るともなくその人の顏を見上げた。相手の目もこちらをみている。ずいぶんと年老いた人だな、そんなに熱心に練習してどうするつもりなのだろう?・・・・・・。あれ、どこかで見た顔だなと困惑しながらよく見つめて見ると、何を隠そうその顔は自分の顔にうり二つではないか。ハッとして驚いて見ていると、なんとその顔の中にまるで孫悟空が瓢箪の中に吸い込まれるように、身体が吸い込まれてしまった。
気がつくと、時間は朝の5時を少し回ったころであった。朝日が少しずつ部屋にさし込みはじめていた。夢か?・・・、自分が傍から見れば、こんな老人に見えているのかもしれない。その事を夢が教えてくれたのかもしれない。
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