孤独のシンフォニー

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5月4日 御岳渓谷 朝6時50分

青年は遊歩道をすれ違った。
振り返ると、岩の上に降りていき靴下を脱ぐと足を冷水に浸した。
朝の光りが川面に反射して輝いていた。
暫くの間、じっとして動かない。
どこにも不自然な感じがない。
まだ、水は冷たいのに。
失恋でもしたのであろうか?
そこには人の耳には聞こえない孤独のシンフォニーが流れていた。

 

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