実の為にささげる輝き

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古い御蔵の前にある柿木の葉が、風に舞いながら一枚また一枚ひらひらと足元に落ちる。
時は既に立冬を過ぎた。柿の実の為に働き、実が熟すとその使命を終えて散ってゆく。

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庭の柿の葉を箒で掃いた。葉は表面がカサカサして、茶色く枯れている。ご苦労さんと声をかけた。
時々、ヒヨドリが柿を狙って舞い降りるが、人の気配を即座に感じ、すぐさま飛び去って行った。
日が足早に暮れてゆく。柿の木にはまだまだ数十個の実がなっていた。
放射線の線量計を持ち出して周囲を測定したら、0.15µシーベルト/hであり少し高い様な気がした。
先日、前のコーポの住人にこのあたりは少し高いですよ・・・と言われた事を思い出した。

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