苔玉

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 迷走した台風が去った後、むし暑さが戻ってきた。裏の畑はブルーベリーが次第に色づき、それに呼応するかのように野鳥が集まって来た。お宝頂戴と言わんばかりの傍若無人さ。毎日のように畑の持ち主が、ブルーベリーを摘みに来るが、少し目を離せば鳥が電線から畑に急降下、めちゃくちゃに食い荒らす。

 一部にマナーなどどこにもない最近の世相に似ているとつくづく呆れる。自分たちの行動も神様から見れば、意外と目に余るものなのかもしれない。この世に生きるとは、決して人間が偉いわけではなく、自然を破壊しながら文化を営み続けた人の罪は決して否定することなどできまい。人間、この非なるものと鳥たちが語っているのかもしれない。

 台所に見慣れないものが置いてあった。苔玉だ。何時の間にか我が家の仲間入りをした。細かい花芽がついている。部屋の空気を和らげる癒しのオーラーを感じる。

花の名前は たんなちだけさし(丹那乳茸刺) ユキノシタ科 という。

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