何十年ぶりであろうか、久しぶりに林間道路を歩いた。寒さが指先まで刺さるようだ。高水山で見た都内の景色は東京スカイツリーまでよく見えたが、今日はすでに空気が汚れていて少しかすんで見える。しばらく、坂道を登ってゆくと、高台の休息場所近く落ち葉の上に猫がいた。こんな所に猫が?と疑問に思った。と、その瞬間見るとも無く見るとその傍に寝袋があり、中に人が入って寝ていた。禿げた頭が少し見えた。
「この寒さの中で、大丈夫なのだろうか?ううん、ホームレスかもしれないな。」
少し気味が悪くなった。
息を弾ませて上ってきたので、意気消沈させられた。もしや死んでいたらと思ったが、うっかり声をかけないで通り過ぎた。しばらく散策していたら、寒さのためだろうか、尿意を感じたので入場料(100円)を払って鉄道公園に入りトイレを終えた。
しかし、先ほどの人のことが気になった。異臭がしなかったから、生きているに違いないと確信した。
気分を転換したくなり、帰宅途中家内の行きつけの喫茶店でコーヒーと軽くケーキを食べた。それにしてもあの寝袋 後味が悪いな (^_^;)
青梅鉄道公園にて
ホームレスでした。