酒を見つめて

 12月に入り忘年会の季節になったが、酒の席が苦手になった。以前は酒におぼれて騒いでいたのに、
酒で健康を害してからは自然と酒から離れてしまった。酒で人生をメチャクチャにするといったことは
昔から耳にしていたが、自分がその怖さを味わってからは、本当に酒は恐ろしいものだと実感した。beer
 最近もテレビである役者さんが暴行を受けたと言って世間を騒がせていた。酒乱になってすべてを
失った人もいる。ある知り合いのギターの演奏家もアル中で死んでしまった。酒は少量では健康に
よいとは言うものの、自制心が無くなり次第に飲む量が増えてしまう。そして、朝から酒を飲むように
なり廃人になる事もある。実際、知人にも夫婦で朝から酒びたりで、暗く消えていった人もいる。beer
 自己管離、軌道修正、惰性に流される人生を修正する事、言葉で言うのは簡単だが、実際実行する
ことは難しい。自分が若い頃知った言葉に陽明学の「知行合一」という言葉がある。知って行うを知という。
まさに行動の伴わない知は知ではない。その言葉が大好きだった。「言うは安し、行うは難し」では自分の
変革などで出来ない。峻厳な自分への問いかけと自己批判、まさに禅の修業に似た人生を思い起こさせる。
 身の回りの多くの人達が、皆先生のように思えてくる。自分をおごることなく、
前向きに生きるしか自分にとっての活路は見出せなくなった。
物事が語りかけてくる言葉にそっと耳を傾けて、教えを乞いたいと願っている。

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